毎年実施している避難訓練。
でも「形だけで終わっていないか?」と感じる企業は少なくありません。
災害時に本当に役立つ訓練にするためには、「想定シナリオ」「初動判断」「指揮命令系統」の3つを見直す必要があります。本記事では、訓練の実効性を高める具体的な方法をご紹介します。
避難訓練、やってはいるけれど…
「毎年、避難訓練はやっている。でも本当に意味があるのか不安」
「マニュアル通りに終わるけれど、緊張感がなく“イベント化”している気がする」
こうした声は、訓練を継続している企業ほど多く聞かれます。

実効性のある避難訓練を行いましょう
中小企業においても、火災や地震、洪水などのリスクに備えて避難訓練を実施することは、従業員の安全を守るために欠かせない取り組みです。
しかしながら、形式的な避難訓練では、実際の災害時に役立たない可能性があります。
訓練に“実効性”を持たせるにはどうすれば良いか?
今回は、避難訓練をより効果的にするための見直すべき3つの視点をご紹介します。
見直しポイント①:想定シナリオの工夫
✅ ありがちな落とし穴
・「10時に火災発生、全員で避難」といった予定調和型のシナリオ
・毎年、同じ時間・同じ経路・同じリーダーによる訓練
・「次はこの部屋が火元」とあらかじめ知らされている
これでは、参加者の緊張感も薄れ、「形式だけで終わった感」が強くなってしまいます。
✅ 実効性を高めるには
・災害種別ごとに複数のシナリオを準備(例:地震、火災、停電、浸水)
・通知なし(ブラインド)訓練で、緊張感と実践感を持たせる
・出勤者の偏りや時刻、休日・夜間など状況に応じたバリエーション
さらに、「誰が指示を出すかが決まっていない」「あの人がいなかったらどうなるか?」という、不在想定訓練を加えると、組織の柔軟性を試すことができます。
見直しポイント②:初動判断の確認
✅ ありがちな落とし穴

判断力感を高めることが、避難訓練の実効性を高めます
・「ベルが鳴ったらとりあえず外に出る」ことだけに慣れてしまう
・初動時に誰が何を確認するか、判断の流れが曖昧
・非常時連絡手段や、安否確認ルールが共有されていない
災害時にまず求められるのは「正確で迅速な判断」です。
訓練でそれが再現できていない場合、実際の災害では混乱が生じやすくなります。
✅ 実効性を高めるには
・初動時の判断項目(火災か、通報済みか、安全確認済みか)をチェックリスト化
・「状況確認→判断→通報→避難指示」の意思決定フローを訓練に取り入れる
・避難開始のタイミングを現場判断に任せる形式で、判断力の訓練を行う
例えば、「煙が出ているけど火元が見えない」という設定で、「誰がどの時点で119番通報するか?」を判断させると、現場の反応力が養われます。
見直しポイント③:指揮命令系統の整理
✅ ありがちな落とし穴
・避難誘導リーダーが毎回同じ人で、その人が不在時の代替が不明
・役割分担が明文化されておらず、実際の場面で指示が混乱
・部門ごとにバラバラの動きをしてしまう
実際の災害では、誰かが的確な指示を出さなければ、避難が混乱し、二次被害が発生するリスクもあります。
✅ 実効性を高めるには
・避難誘導係、初期消火係、通報係、安否確認係などの役割を明確に
・指揮命令系統(誰が誰に指示を出すか)を図示し、共有する
・訓練では係のローテーションを行い、複数人が対応できる状態を作る
特に、小規模な組織ほど「誰かがなんとかしてくれる」に依存せず、一人ひとりが役割を認識し、行動できる体制づくりが重要です。
避難訓練の振り返りこそ最大の学び
訓練後に「無事に終わったね」で終わっていませんか?
訓練の実効性を高めるには、**振り返り**が欠かせません。
以下のような振り返りを、できればその日のうちに実施しましょう。
✅ 振り返りで話すべきこと
- 実際に困ったこと、戸惑った場面は?
- 指示や避難経路はわかりやすかったか?
- 想定外だった行動・判断はなかったか?
- 改善すべき課題と、次回までの対策は?

振り返りが最大の学びになります
参加者の感想を共有することで、現場ならではの課題やヒントが浮かび上がります。
また、写真や動画を撮影しておけば、後日社内報告や新入社員教育にも活用できます。
まとめ:避難訓練の「実効性」とは
形式的にこなす避難訓練から脱却し、「本当に命を守れる訓練」へと進化させるには、
- 想定シナリオの多様化
- 初動判断の明確化
- 指揮命令の整備
という3つの視点での見直しが必要です。
その上で、訓練後の振り返りと改善まで含めてサイクルを回すことで、“自分ごと”として行動できる職場づくりが実現できます。
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