~ひな形で終わらせない、実効性のある計画づくり~
1.BCPは「作ること」が目的ではない
近年、地震・台風・感染症・サイバー攻撃など、企業を取り巻くリスクが多様化・複雑化しています。こうしたリスクに備えるために、**BCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)**を策定する企業が増えています。
しかしながら、BCPを策定したはずなのに、**「いざという時に機能しなかった」「従業員が内容を把握していなかった」**という声も少なくありません。実際、支援現場では次のような声をよく耳にします。
「補助金を使って策定したけど、その後どう見直せばいいか分からない」
「避難訓練と併せて実施しているつもりだったが、本当に役立つか不安」
「業務の優先順位を決めるのが難しく、結局“全部大事”になってしまった」
こうした“形だけ”のBCPを脱却し、実効性あるBCPを構築するには何が必要なのでしょうか?
今回は、BCP策定における代表的な3つの落とし穴と、それぞれの具体的な対策をご紹介します。
2.落とし穴①:ひな形をそのまま流用して終わる
❌ よくある失敗
多くの中小企業で見受けられるのが、「ネットにあるBCPひな形を埋めただけ」「補助金申請のためだけに作った」といった“お仕着せ型”の策定です。
結果として、内容が自社の業態やリスク実態に合っておらず、現場との乖離が生じてしまいます。
✅ 解決策:現場との“すり合わせ”を重視
- 管理職やキーパーソンを巻き込んで、自社独自のリスク洗い出しを実施
- 部門ごとに「何を優先的に守るべきか」「最低限継続すべき業務は何か」を話し合い
- 雛形は“たたき台”と捉え、ゼロベース思考で自社向けにカスタマイズ
BCPは、全社横断的な「経営課題」、かつ「事業戦略の一部」であると捉えるべきです。
3.落とし穴②:訓練をしていない、または形骸化している
❌ よくある失敗
「BCP訓練を実施していない」「防災訓練の一部として名ばかりで終わっている」など、運用段階での形骸化も深刻な問題です。
特に小規模企業では、普段の業務に追われ、訓練の実施にまで手が回らないという声も多く聞かれます。
✅ 解決策:年1回の簡易訓練から始める
- 曜日や時間帯を変えて、初動対応を想定した簡易訓練を実施
- ロールプレイ形式で「誰がどのように判断・行動するか」を確認
- 年1回でも実施することで、従業員の防災意識と対応力を養う
また、訓練結果の記録と改善点の共有が、次回の精度向上につながります。
4.落とし穴③:優先業務の精査が不十分
❌ よくある失敗
「全ての業務が大切だから、優先順位をつけられない」として、結局全業務を継続対象に設定してしまうケースです。これは、リソースが制約される災害時に非現実的です。
✅ 解決策:代替手段・猶予期間の視点で整理
- 「〇日以内に再開が必要な業務」「外注・手作業など代替可能な業務」に分類
- 各業務に対し、「代替手段の有無」「再開までの猶予期間」を設定
- 最小限のリソースで事業が継続できる仕組みを設計
中でも、受注処理・納期対応・資材調達・顧客対応といった“外部との接点”を持つ業務の優先順位は高く設定する必要があります。
5.BCPは“つくって終わり”ではない
策定したBCPは、「訓練」と「見直し」によって初めて機能します。
以下のようなPDCAサイクルの導入が重要です。
- Plan(策定):実態に基づいた内容設計
- Do(訓練):シナリオに基づく行動訓練
- Check(確認):実施後の問題点把握
- Act(改善):内容の見直し・再教育
また、従業員がBCPの存在と自分の役割を理解しているかも確認のポイントです。わかりやすく周知する工夫も不可欠です。
6.まとめ:BCP策定に迷ったら専門家へ相談を
BCPは、企業の「守り」の要であり、同時に顧客・取引先からの信頼を得る“競争力”にもつながります。
- 「ひな形ではなく、実情に合った計画にしたい」
- 「BCP訓練の設計や進行が難しい」
- 「策定してから時間が経ち、内容の見直しをしたい」
そんな悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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